不織布の発泡樹脂塗布加工(フォームコーティング)は、樹脂を“泡状”にして塗布することで、
軽量・クッション性・通気性を同時に狙える特殊な表面加工です。寝装材・内装材・フィルター前処理などでよく使われます。
発泡樹脂塗布とは
- 樹脂(バインダー)に空気を混ぜて泡(フォーム)化
- それを不織布表面に塗布
- 乾燥・加熱で泡構造を保持したまま固化
工程フロー(基本)
① 樹脂調合
- アクリル・ウレタンなどに発泡剤+界面活性剤
② 発泡(フォーミング)
- 機械で空気を混入(フォームミキサー)
- 発泡倍率:2~5倍程度
③ 塗布
- ナイフコートやロールで塗布
(ヒクマではナイフコートにて塗布します)
④ 乾燥・硬化
- 泡構造を潰さない温度設計が重要


特徴(メリット)は
◎ 軽量化
- 樹脂量を抑えながら厚みを出せる
→ コスト・重量低減
◎ クッション性
- 発泡層が衝撃吸収
→ 寝具・シート材向き
◎ 通気性維持
- 泡の連続気泡構造で空気が通る
◎ 風合い調整
- ソフト〜セミハードまで自由度が高い
デメリット・注意点として
- 泡が潰れる → 性能バラつき
- 均一性が難しい(ムラ)
- 乾燥条件にシビア
- 設備がやや特殊(発泡機) があります。
使用される樹脂は
- アクリル系(最も一般的)
- ウレタン系(弾性・クッション性)
- EVA系(柔軟性)
- ゴム系(SBRなど)(コスト重視)
ヒクマではアクリル系を使用することが多いです。

用途例として
- 寝装材(敷布団・マット中材)
- 自動車内装(吸音・クッション)
- フィルター前処理(ダスト保持性向上)
- ワイピング材(液保持性UP)
- 建材(断熱・吸音)
などがあります。
通常塗布との違いは
| 項目 | 発泡塗布 | 通常塗布 |
| 密度 | 低い | 高い |
| 厚み | 出しやすい | 出しにくい |
| 通気性 | 維持しやすい | 下がりやすい |
| クッション性 | 高い | 低い |