自動車などのウレタン発泡成形で使われる「バネ受け用不織布」は、シートやクッション内部に入るスプリング(Sバネ・ポケットコイル・ワイヤーなど)を支えたり、ウレタンとの干渉を防いだりするための工業用不織布です。
イメージとしては、「金属バネ」と「発泡ウレタン」の間に入る保護・補強シートです。
主な役割としては
① バネ当たり防止
金属バネが直接ウレタンに接触すると、
- ウレタンが削れる
- 破れやすくなる
- 異音が出る
といった問題が起きます。
不織布を介在させることで、荷重を分散し、耐久性を上げることができます。

② 発泡時の受け材
ウレタン発泡時は液状原料が膨らみながら硬化します。
その際に
- バネ位置を保持
- 発泡圧によるズレ防止
- 形状安定
のなどの役割をしています。
特にインサート発泡では重要です。

③ クッション性能調整
不織布の厚み・硬さで、
- 初期タッチ
- 底付き感
- 乗り心地
を微調整が可能になります。
使用される不織布材料は
- ポリエステル不織布
- PP(ポリプロピレン)不織布
- ニードルパンチ不織布
- サーマルボンド不織布
などです。
近年は、
リサイクルPET繊維を使った不織布も増えています。

また、自動車用途なので、
- 耐熱性
- 耐加水分解
- 低VOC
- 難燃性
- 圧縮耐久性
などが求められます。
求められる性能としては特に
- 発泡時に破れない
- バネ形状が浮き出ない
- 長期へたり防止
- 軽量化
- リサイクル性
が重要になります。