リサイクル繊維とは
一度使われた資源をもう一度繊維として再利用したものです。
主に次のようなものがあります。
- マテリアルリサイクル
回収した製品を粉砕・洗浄・溶融して、再び繊維化する方法。
例として
- 使用済みPETボトル → 再生ポリエステル繊維
- 繊維くず・端材 → フェルト、不織布
- 廃漁網 → 再生ナイロン
特徴は
- 比較的低コスト
- CO₂排出が少ない
- 品質がやや低下しやすい
- ケミカルリサイクル(化学再生)
廃材を化学的に分解して原料レベルまで戻し、再び繊維化する方法。
例として
- 廃ポリエステル → モノマー化 → 再生PET
- 廃ナイロン → カプロラクタム化 → 再生ナイロン
特徴は
- 新品に近い品質に戻せる
- 高品質用途向き
- コストが高い
主なリサイクル繊維の種類
再生ポリエステル(rPET)
最も普及しているリサイクル繊維。
PETボトルや衣料廃材から作られます。

特徴は
- 軽い
- 強い
- 安定供給しやすい
- 不織布、衣料、クッション材に多い
になります。
再生ナイロン
漁網、カーペット、産業廃材などから再生。
特徴
- 高強度
- 耐摩耗性が高い
- 工業用途向き
- コストは高め
自動車材、工業フィルター、アパレル向けに使用されます。
近年は廃漁網由来の再生ナイロンも増えています。
再生セルロース系繊維
木材パルプ、古紙、コットン廃材などを再生して作る繊維。
例:
- 再生レーヨン
- 再生リヨセル
特徴
- 吸水性が高い
- 肌触りが良い
- 生分解性があるものも多い
衛材・ワイプ・化粧用途向き。
反毛(はんもう)繊維
古着や繊維くずをほぐして綿状に戻した再生繊維。
特徴
- 低コスト
- 風合いが柔らかい
- 強度は低め
用途:
- フェルト
- 吸音材
- 断熱材
- クッション材

不織布で使いやすい理由は
- 短繊維でも使える
- 端材を戻しやすい
- 混綿しやすい
- コストを抑えやすい
そのため、リサイクル繊維は特に以下で多く使われます。
- 吸音材
- 自動車内装材
- 建材
- フィルター
- クッション材
- フェルト
- エコバッグ
メリットは
- 廃棄物削減
- 石油使用量削減
- CO₂削減
- SDGs対応
- 環境配慮製品として訴求しやすい
課題として
- 品質ばらつき
- 異物混入
- 強度低下
- 色ブレ
- 安定供給の難しさ
- バージン材より高くなる場合もある
特に不織布では、
強度・熱収縮・成形安定性の管理が重要でかつ難しくなります。