お客様と打ち合わせした規格書の
寸法・重量・厚みなどを
製造時の検査成績表、製造日報に保存しています。
また製品ラベルも記載内容・張り位置を規格書指示となります。
今週は生分解繊維を用いた粒綿(玉綿)の試作をしています。
使用後の自然環境への配慮はもちろん、洗濯時のマイクロプラスチック排出抑制。
自然に還元するライフリサイクルを提案する原料です。
我々繊維の業界では、デニールは繊維の太さを表わすための単位ですが、現在は大半の用途でテックスの単位が代わりに使われるため、デニールはテックスやデシテックスに換算されることが一般的です。
1テックス(tex)は10デシテックス(dtex)となりますが、1デニール=10/9 デシテックスの換算式が成り立ちます。デニールは9000メートルの重さが1グラムの糸の太さを意味しており、テックスは1000メートルの重さが1gの糸の太さを意味しています。
化学繊維のほとんどはこの方式で繊維や糸の太さを定義しています。繊維の太さを一律に定義するのは、その断面形状が複雑で、内部に空気が入っていたり、中空層があったりと実質困難なため、「直径」のかわりにこの単位で繊維の太さを表わします。
ただし、お客様からのご要望がある場合はμm、mmに計算し、
概算になりますがお答えしています。
不織布成形加工において、熱融着加工やニードルパンチ加工、樹脂接着加工等で
繊維を固定し、平板形状やロールに巻いて出荷します。
また、綿接着しない生綿では
スパンボンドや糸(写真)を一緒に巻くことで独立性を保ち、
次の加工をしやすくします。
ヒクマでは
一次加工でニードル不織布した製品をいま一度ニードル針で厚みを薄くして
さらにカレンダー加工をおこない、光沢を付与したり、平滑性を向上させ
厚みの平均化などの調整を行います。
粒綿(玉綿)を金型に入れて枕の一体成型品を試作中です。
今回は自社所有の金型を使い綿量を変えて3種類試作し提案しています。
製品化には得意先様希望の形状に金型を製造して
綿質、綿量、その他用途(機能等)を考慮して決定します。