燃えにくい繊維のことを難燃繊維と言います。
難燃を示す数値として「LOI値(ろいち)」というものがあり「Limiting Oxygen Index」の略になります。燃え続けるのに必要な最少酸素量を表した数値です
少ない酸素でも燃え続けられるということは燃えやすいということで、逆に燃え続けるのに多くの酸素が必要ということは燃えにくいことになります
つまりLOI値は高い方が燃えにくいことを表すということになります
難燃繊維にはこのLOI値が26以上という基準がありますが
ヒクマで多く使用する原料ポリエステルはLOI値が20程度であり難燃繊維ではないことになります。
ただし、ポリエステル繊維は自己消化性があり燃え広がりにくく、鉄道の車両用材料燃焼試験や自動車内装材のFMVSS No.302燃焼性試験には多くクリアしています。
また、用途に応じ、難燃基準の厳しいものに対しては難燃ポリエステル繊維や難燃アクリル繊維などを混綿し製品化します。
難燃繊維は名前の通りで燃えにくいという特性はありますが、全く燃えないという訳ではありません
全く燃えない特性のことを「不燃性」といい、不燃性を持つ繊維も存在します
不燃性を持つ繊維としては耐煙火繊維、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維があります。