スパンボンド不織布とは
紡糸工程でつくられる長繊維をネットコンベア上に直接振り広げてウェブを形成し、自己接着させて繊維同士を結合した不織布です。
スパンボンド不織布の製造工程は大きく3工程になります。
1)最初に紡糸によってウェブを構成する長繊維をつくります
ここでの長繊維は主に合成繊維である場合が多いため紡糸方法は乾式の溶融紡糸が多いとされます
一部再生繊維でつくられる場合もあり、その場合には湿式紡糸となります
2)その次の紡糸工程は、つくられた長繊維をシート状にしていきます
紡糸で得られた長繊維を振り広げてシート状に集積していき次の熱圧着工程へと進みます
3)最後にウェブを熱圧着によって結合させて不織布へと仕上げていきます
この熱圧着工程は金属ローラーで行われる場合が多く、表面に凹凸が無いローラーでは全体的に溶融することで比較的硬めの不織布ができ、逆にエンボス加工のようにローラー表面に凹凸がある場合は凸の部分のみ溶融することになるため比較的柔らかい不織布ができます
スパンボンド不織布の特徴としては「低コスト」「少品種多量生産に向く」「高強度」「汎用性が高い」などです。
ヒクマではスパンボンド製造はしていませんが、スパンボンドを利用して、ニードルパンチや熱接着を利用して
張り合わせ、引き裂き強度を増す。またお客様の次工程での接着や縫製の作業性向上に役立つお手伝いをします。
さらに、スパンボンド不織布を張り合わせることにより、吸音、防音効果を高めることも可能です。