不織布・綿ブログ

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2025.10.06

ポリプロピレン不織布とポリエステル不織布

その他

ポリエステル繊維は、化学繊維としてはアクリルと並んで最も使用量・生産量の多い繊維です。化学繊維の中でも石油等、化学的に合成された原料のみから作られる「合成繊維」に分類されます。ポリエステルは合成繊維の一種で、主にエステルという化学物質から作られています。特に衣類によく使われる素材で、速乾性や耐久性に優れています。

ポリエステルはプラスチックとしての利用も盛んで、エステル基をもつものに対して使われる名称ですが、繊維としてよく使われる種類は数種類となります。PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PTT(ポリトリブチレンテレフタレート)が代表的なポリエステル繊維ですが、現状はほとんどがPET繊維となります。PET樹脂はペットボトルの原料でもあるため、材料の入手が容易で、価格も安くすみ、限られた資源ともなっている他の天然繊維に比べて市場に多く出回っています。しわになりにくく、洗濯後も型崩れしにくいのが特徴です。ポリエステルはふんわりとした感触となり衣服の約半数がこのポリエステル繊維ともいわれているほどポピュラーな素材です。

ヒクマではポリエステル原料を利用し多くのの製品を製造しています。

一方、ポリプロピレン繊維は炭化水素を原料とした合成繊維です。ポリプロピレンは化学繊維の中で最も軽い繊維です。比重が1に満たないため、水にも浮く繊維です。ポリプロピレンは水を吸収しにくく、水を吸わない繊維であり、軽くて強いのが特長で、主に工業製品やスポーツウェア、フィルターなどに使われています。吸水性や吸湿性がほとんどありませんので、速乾性にも優れています。熱伝導率の低さから、保温性能にも優れ、耐腐食性が高いので、湿気の多い場所でも活躍します。また、紫外線にも強いので、アウトドア製品にも適しています。ヒクマでは油吸着材やフィルター、寝装、衣類などの中材と提供させていただいています。

 

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