デニールとデシテックスは繊維糸に使われる太さの単位です。
日本ではデニールが使われていましたが、20年ほど前に国際的な統一基準として日本でもデシテックスが採用されました。
1デシテックスは長さ10000mで重さ1gになる太さ。
1デニールは長さ9000mで重さ1gになる太さです。
デニールで表していた歴史が長く続いたため、今でも繊維業界ではデニールを使う方が多くいます。
デニールをデシテックスに換算するときは、デニールに1.11を掛けます。
逆にデシテックスをデニールに換算するなら、デシテックスに0.9をかけます。
一般的に太さというのは断面積の大きさ、仮にその糸の断面が真円だったとするなら直径です。
重さを太さにしてしまうこの考え方では比重が無視されています。
例えば、ポリエステルの比重は1.38、ポリプロピレンは0.91です。それでも長さと重さが同じ場合、その違いは断面積に反映されていることになります。
ある決まった長さに対しての重さによって太さを表現しているわけですが、この方式を恒長式番手と呼び、化学繊維のほとんどはこの方式で繊維や糸の太さを定義しています。繊維の太さを一律に定義するのは、その断面形状が複雑で、内部に空気が入っていたり、中空層があったりと実質困難なため、「直径」のかわりにこの単位で繊維の太さを表わします。
ヒクマでは用途に応じて、お客様の意見をお聞きし、風合いやクッション性、耐久力等の外観確認や
吸音効果、断熱効果などの内的データを考慮し、必要な場合は試験、試作を繰り返して
混綿においての繊維の太さを調整しています。