不織布・綿ブログ

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2025.11.04

(不織布)長繊維と短繊維

その他

不織布とは、織られていない布という意味で英語では“non-woven fabric”と記されます。繊維を3次元構造に重ね合わせて、化学的・機械的な方法で結合した多孔質のシート状の素材のことです。

不織布は、通気性、ろ過性、保温性などに優れており、多様な素材を組み合わせることで強度を向上させることができる加工性に富んだ材料です。

また、布などのように紡糸して、「織る・編む」といった工程がないため、早く大量に生産できるメリットもあります。

不織布は、構成する繊維の長さによって「長繊維」と「短繊維」に大別することができます。

長繊維(フィラメントヤーン)の製造方法は、口金と呼ばれるシャワーヘッドのような形状の穴の開いたノズル(放出口)から原料となる樹脂を押し出して繊維状にしていきます。

このような製法によってつくられるため、長さに関しては理論的にはエンドレス(無限)とされています。国際的な定義はありませんが、目安として1本の長さが1000m以上の繊維と認識されています。

長繊維は、繊維の1本1本が繋がっていることから、大きな特徴として滑らかで光沢がありペーパーライク(紙のような風合い)に製品をつくることができます。

一方短繊維(ステープルファイバー)の製造方法は長繊維と同じようにシャワーヘッド状のノズルから樹脂を押し出し、その後必要な繊維の長さに合わせて裁断して製造します。

繊維一本の長さは1㎜〜128㎜程度のもので、大きな特徴として、嵩高(かさだか)性が高く、フワフワ感や弾力性が必要な商品に採用されます。

短繊維の製品には、カーペットや自動車内装材などがあり、断熱性や吸音性能に優れている点がそれらに適しているとされています。

ヒクマでは短繊維を原料として購入させていただき混綿することにより製品の製造加工を行っています。

使用用途にあわせて、30mm~80mmの長さの繊維を多く使用しています。

ヒクマの製造技術

 

 

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